
3/5 家具職人とつくる家•構造見学会

お施主さまのご厚意により、所沢市東所沢にて「家具職人とつくる家•構造見学会」を開催いたします。
建築中の今、完成してからでは見れない建物の中身を、ぜひこの機会にご覧ください。
見学会内容
■ 日付:2023年3月5日(土)
■ 時間:open 10:00・close 16:00(最終入場受付15:00)
■ 場所:所沢市東所沢3丁目
■ 交通:武蔵野線「東所沢駅」より徒歩17分
■ 駐車場:あり
※完全予約制にて開催いたします。ご予約後詳細住所をメールにてお知らせさせて頂きます。
「耐震住宅」•「高気密高断熱」この2つのワード。家づくりを考える中で耳にするワードです。
構造見学会では、私たちがつくる住まいの耐震・断熱のどんな取り組みをしているのか、実際にご覧いただく機会です。建物が完成した時には塞がってしまい、見えなくなってしまう部分だからこそ大切なことが見えてきます。
地震に強い耐震工法
私たちが建築している住まいは、Panasonicテクノストラクチャー工法を採用し、許容応力度計算による耐震等級3の取得を全棟必須としています。木造住宅の弱点でもある構造の要になる梁には、強度で木材を上回る鉄を挟み込んだテクノビームを採用。横方向の力にも強い高強度を実現しています。
また、構造上必要な体力を全て外周壁で取得することで、建物内部は柱2本のみの大空間を実現します。

紀州山長の桧柱
テクノストラクチャー工法に加え、もう一つ大切な構造体である柱には、和歌山県の紀州材•山長商店のヒノキ無垢材を使用しています。

私たちスタッフも和歌山県まで足を運び、実際に木が伐採、製材される過程を見学してきました。柱1本でも、自分の人生よりも何倍も生きてきた木です。そんな木材が設計図に合わせて加工され、組立てられていく木造住宅は、とても贅沢だなぁと思います。
次世代へ住み継ぐ構造
耐震性を確保するために壁量を増やして細かく区切る空間では、次の世代まで住み継ぐ事が出来るしっかりとした耐震性能でも、結局暮らしに合わず取り壊してしまうことが多いのが解体する多くの理由です。私たちが建築する住まいは、外周部で耐震性能に必要な構造耐力を取得する構造計算を実施します。とにかくシンプルに構造を組むことで、無駄な耐力壁をなくし、室内は柱が1〜2本のみで成り立つ大空間を実現します。

シンプルなのは柱だけではありません。基礎もとにかくシンプルに。
「こんな基礎見たことない」•「シンプルなのは良いけれど耐力は大丈夫?」そんな声をいただきますが、上記に記載した通りきちんと1棟ごとに構造計算を実施しているのでご安心ください。
今回建築している住まいも、4.5間×3.5間の凹凸のないシンプルな四角い箱の家。なぜ、シンプルな四角い箱が良いのか?それは、こちらの記事で解説しておりますので、ぜひご覧ください。
夏涼しく、冬暖かい
断熱材の厚みを厚くして数値上は断熱性能を高くすることはできますが、外壁や屋根の形状が複雑で隙間が空いており気密処理がされていなければ、冬は室内の熱が隙間から逃げてしまうので高断熱の意味をなさなくなってしまいます。

家具職人とつくる家
旗竿敷地の奥、高低差のある40坪の土地に、4.5間×3.0間のシンプルな2階建てのお家を建築中。延床面積27坪の住まいです。


私たちは、10年先ではなく次の世代、または次の住まい手さんの暮らしにも対応できるよう、シンプルな構造と可変性が大切だと考えます。それぞれの工程でオートメーション化が進んでいるものの、いまだ多くの職人さんの手仕事がほとんどです。細やかな配慮と丁寧な手仕事で耐震性と高気密高断熱性が実現すると思います。
構造・断熱は完成してからでは確認する事のできない大切な住まいの骨格です。住まいづくりをご検討されている方は、ぜひこの機会にお越し下さい。