川辺の家【土地探し編】

住まいづくりを計画の際、土地探しからのお客様も多くいらっしゃいます。

土地探しはネットの情報だけでは分からない事が多く、その後の住まいづくりにも大きく影響しますので工務店を決めてから一緒に土地探しをするケースも多々あります。
今回ご紹介するお施主様W様も同様に、土地探しを一緒にスタートしました。
駅からの距離、整形地、南側道路といったいわゆる不動産価値が高いとされる土地を探すのではなく、そこに住まう家族の暮らしや体験を想像し土地や住まいをご提案します。

W様のご希望
●夫婦共に自宅から職場まで1時間以内で通える立地が良い
●季節を感じる植物が見えるお庭がほしい
●平屋のお家に住みたい
以上の3点でした。

土地探しスタートからすぐに第一候補がみつかりました。
現地で方位や周囲の建物を確認。約40坪の土地は平屋の高窓から太陽光の降り注ぐ住まいが建てられそうです。お庭の計画も含めたプランも大変気に入って頂き私たちも夢が膨らみました。

順調に話が進み土地の購入段階で市役所にて給排水の調査、登記簿謄本の確認を行うと大きな問題にぶつかりました。
建物を建築する際には必ず道路に2m以上接していなければいけないのですがその接道している土地(旗竿部分)がお隣さんとの共有所有の土地で、お隣さんからは通行や掘削の承諾はありましたが銀行の住宅ローン融資承認がおりませんでした。

 

(分譲住宅のゴミ置き場等で共有名義のケースは多々ありますが建築する際の確認申請敷地の一部が近隣と共有名義の土地は借入ができない場合があります。※金融機関により異なりますので詳しくは銀行窓口へお問い合わせ下さい。)

その後土地探しは続きました。
▲立地は良いがハザードマップの洪水区域に入っている土地
▲踏切が近く電車の音が気になる土地
▲高低差があり擁壁などの費用がかかる土地等
なかなか見つからず、エリアを変えて探す事でようやく目に留まったのが川と雑木林を望む土地でした。
◎リビングの窓一面に緑の風景が広がり窓を開けると川の音が楽しめます。
◎夏、スイカを川の水で冷やして縁側で味わう。
◎冬、暖かいリビングのから冬鳥の訪れを眺める。
四季折々の暮らしのイメージが広がります。

 

市役所調査、ハザードマップ、登記簿謄本を調べてみると目の前に流れる川は本流ではない為、洪水区域外で過去の浸水履歴もない事が分かり地盤も良好で県が所有している河の河川法申請手続きをすれば希望の住まいが建てられる事が分かり都心から1時間の立地とは思えない風景の土地で住まいづくりが始まりました。。

 

土地探しで何を基準に選べば良いか迷う方も多いと思います。当初の予算より土地の費用が高くなりすぎてしまい結果住まいの仕様や建てられる会社が限られてしまうケースもよくあります。最も大切なのはそこに住まうご家族の日々の暮らしではないでしょうか。そういった視点から探すエリアを少し広げてみたり土地の予算を決めてこの土地でどういった暮らしができるか想像しながら探すのも一つの方法ではないかと思います。

小さな川と雑木林の家
構造見学会 3月27日(日)開催
なかなか見られない構造部分はもちろんですが、土地探しや暮らしの事などお話させて頂きたいと思います。ぜひこの機会に起こし下さい。

3/27(日)川と雑木林の家 構造見学会

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