
Sunyow Co.
つくりビト
つくり手は、どんな想いを持って日々モノづくりに励むのか。【モノづくり つくりビト 第3弾】をお届けいたします。今回は、私たちと一緒に暮らしの道具をつくって下さっているアンティーク調照明•株式会社サンヨウの向井さんに話を伺いました。
Sunyow Co (株式会社サンヨウ)
1999年に会社を設立し、志木市上宗岡にお店と事務所を構えアンティーク照明器具の企画・製造・販売を行っています。オンラインで注文もでき、日本全国にアンティーク照明を届けています。
サンヨウ照明さんとの出会いは、2016年•志木市上宗岡に私たちが「Comfort Garden」の街づくりをしている時。
分譲地の近所にヨーロッパのアンティークデザインを取り入れたオリジナル照明器具を1点1点丁寧な手仕事で作っている会社があることを知り、会社に訪問させていただいたのが最初の出会いです。
それから、増木の住まいづくりが主催するものづくりのイベントを一緒につくりあげていただきました。
− アンティーク照明ができるまで。
オーナーが輸出の仕事でヨーロッパを訪れた際に、ヨーロッパのアンティーク照明に魅了され「これを日本の住まいにも取入れたい」と思ったと言います。それからヨーロッパの街にある部品を探し回り、それらを組み合わせて日本の住まいに馴染むようにデザインし、製作し、販売したのがサンヨウ照明の始まりでした。会社は住宅街の一角にあり、淡い水色の外壁に小さく「サンヨウ」と社名があるのみ。一見倉庫のようなひっそりとした佇まいですが、一歩足を踏み入れると小さく様々な形をした照明器具の部品に圧倒され、胸が高鳴ります。
ペンダント照明やスタンド照明、ブラケット照明など、たくさんの照明器具が2階のショールームに並んでいます。
照明器具を製作するのに必要な様々なパーツをヨーロッパから輸入し、デザインを施したガラスや真鍮の傘を組み合わせ、一つ一つ手仕事で照明器具を作っていきます。基本はスタッフ動詞でアイデアを出し合い、アンティークスタイルの照明をつくっていますが、お客様の声により新しい商品が生まれることもあるのだそう。真鍮の部品はあえて防錆加工せずピカピカに磨いたり、黒染めでアンティーク加工を施し、永く使い続けるほどに深く、渋い色合いへと姿を変える経年変化を楽しむことができます。
ガラスの傘は、手拭の模様が美しいかげとなり部屋全体を包み込みます。
− 手づくり照明の魅力。
日々、照明をつくり続けながら空間に合わせた光の演出を考え、常に新しいものづくりに取り組んでいる藤崎さん。新しいモノだけでなく、壊れてしまったシャンデリアの修理までも請負う姿勢は、大量生産された工業製品にはない温かみがあります。
住まいづくりをする中で照明器具は必要不可欠ではあるものの、どうしても後回しになってしまいがちですが、本を読む時•くつろぐ時など灯りを変えることで空間に変化が生まれ、照明器具ひとつで何気ない日常をより楽しくさせてくれるように思います。
暮らしの中に一灯のこだわり照明を吊るしてみませんか?
文 章:増木の住まいづくりスタッフ 髙木
写真撮影:増木の住まいづくりスタッフ 山口
関 連:サンヨウ照明ホームページ(https://sunyow.com/index.html)
【第3弾】Sunyow Co