Sonoda Family Blog
自分らしく暮らす住まいとは
新農住コミュニティ野火止台での
試行錯誤の記録

パッシブエアコン
2019.11.30
野火止台は全棟パッシブエアコンが取り付けられています。
パッシブエアコンとは?
私はパッシブエアコンというものをここに住み始めるまで知りませんでした。我が家に遊びに来てくれる方たちにもなかなか『パッシブエアコン』という言葉は通じません。家の構造を案内しながら説明してようやく理解して頂いているところでしょうか。まだまだ周知されていないエアコンのように感じます。
ここでもまず簡単にパッシブエアコンの仕組みを説明しておきます。屋根裏に装置が設置されており、一階床にはこのような通気孔が設けられています。
一階壁側にはパイプが一本。
二階はこのパイプが二本。
一階、二階ともに天井にはこのような通気孔が各箇所に設置されています。
家の写真だけでは分かりにくいので図面でお見せするとこのような仕組みになっています。
出典:増木工業住宅事業部
各部屋にエアコンを取り付ける必要がなく、家全体に(冬場は)暖かい空気が回る仕組みになっています。
さて、我が家が野火止台に住み始めたのは昨年の11月からですが、しばらくこのパッシブエアコンをどう設定したら良いのかが分からず、試行錯誤の繰り返しでした。
使用できるゾーンはA二階、B床下、Cリビングの3つに分けられています。暖房の場合、暖かい空気は上に上がってしまうので床下は必ず入れるようにしてたのですが、温度設定の加減もいまいち掴めず困惑の日々が続きました。
冬場だから仕方ないのか、歳のためなのか肌がひどく乾燥するのを感じるようになっていました。次第に家族皆が咳こむように。ある日、湿度計を見たら30%台にまで落ちていて絶句。新築のため床材などの木が湿気を含んでいないからかもしれません。以前住んでいたところの加湿器もフル稼働していたのですが、効果を成してないことが判明。我が家は間仕切りがない分、八畳程度の部屋に適した加湿器では対応しきれないのです。大慌てで大きめの加湿器を購入しました。我が家に遊びに来てくれた方々には「暖かくて快適だね」と言われたものの、パッシブエアコンの使い方に依然として慣れないままで心から喜べない状況でした。昨年度の終わりくらいにようやく設定方法が落ち着いてきたところでした。
そんな去年の問題を乗り越え、今年のパッシブエアコン『暖房』は今のところ順調です。11月現在、床下の暖房設定を中心にして丁度良いくらいです。室内湿度も50〜60%くらいに保ててます。今年は短い秋だったと言われるくらい突然寒くなり始めましたが、家の中で子どもたちは靴下を脱いで元気に走り回ってます。
夜中、掛け布団を何度かけても蹴飛ばしてしまう我が家の子どもたちですが、室内温度が暖かいと「風邪をひくのではないか…」という親の不安も和らぎます。有り難いことです。
寒さが本格化するのはこれからですが、この冬は室内温度も湿度も先手を打って対応していこうと思います。