
STARBUCKS RESERVE
隈研吾氏が設計を手掛けるスターバックスロースタリー東京。
1200㎡の敷地に地下1階の地上4階建て。
自然の美しさと融合した外観は目の前の目黒川と見事に調和し、桜の季節にはまたその美しさが引き立たせられるのではと再訪を予感させてくれます。「和の大家」と称される氏のその意匠だけでも一見の価値がありますが、ここはただのカフェではなく、スターバックスの英知がつまったコーヒーのエンターテインメント施設。
ドアマンが開く重厚な木の扉の先に一歩足を踏み入れると、巨大な焙煎機(ロースタリー)で香ばしく焙煎された豆が透明なパイプで次々と運ばれ、その先のカウンターではサイフォン、ドリップなど様々な方法で1杯ずつ丁寧にコーヒーを淹れており芳醇な香りが心を満たします。
また、焙煎仕立ての香り高いコーヒー「豆」の「試食」も行っており、ここでしか買えないコラボ商品や限定アイテムなどまるで某夢の国にでも来たかのようなワクワク感に包まれるそれがここロースタリー東京。
1階奥にはイタリアの伝統を体現するパン職人、ロッコ ブリンチが繰り広げる本場のイタリアンベーカリー「Princiプリンチ」こちらは日本初上陸。ショップ横にはパン工房があり焼き立て出来立てを味わえます。珠玉のベイクドエッグや濃厚トマトスープ(フォカッチャ付)も楽しめます。食べるべき逸品は「コルネッティ」。バターがジューシーなのにサックサクの食感に驚きを隠せません。プレーンはもちろんカスタード入りやヘーゼルナッツチョコレートクリーム入りなどが楽しめます。
2階は「TEAVANA」のティーバーがあり、日本の茶室をイメージし、あえて天井高を抑え、日本の伝統「折り紙」をモチーフに設計した天井は、訪れる人に静寂と安らぎを与えてくれます。光と影が踊るように絡み合い反射する様は美しく、また機器が埋め込まれているため天井そのものが最適な音響設備にもなっています。メニューも話題性、多様性がありこちらはフレッシュイチゴを使ったTEAとなります。普通のコールドブリューコーヒーもよく映えます。
決してコーヒーが主役ではなく、プリンチのパンにTEAVANAの紅茶、ロースタリー、リザーブコーヒー・・・
それぞれの熱量は等しく、それらが織り成す見事な調和を体験して欲しいと思います。
スターバックスロースタリー東京・・・
その特別な空間はまさにコーヒーのワンダーランドです。
記:おおつか