向こう三軒両隣り

新農住コミュニティ野火止台や、SHIKI SAIWAI HOUSEの草花が芽を出し、花を咲かせ、春の訪れを知らせてくれています。3年前から花粉症らしき症状が発症した私は、この季節になるといつ花粉症が始まるだろう…と毎日ドキドキします。

先日、私たちが加盟している「木造ドミノ研究会」が新農住コミュニティ野火止台で開催されました。いつも住宅建築に関するあらゆる事を学ばせていただいている研究会の皆様が増木の街づくりを視察にいらっしゃる貴重な機会、不安な気持ちもありましたが無事終える事ができ、ご来場いただいた研究会の皆様から貴重なご意見をたくさんいただきました。感謝です。
研究会の中で増田社長が話していた、新農住コニュティ野火止台の街の中にある「縁道(えんどう)」の話。15の住まいを繋ぐ縁道は、この街に住まう方々にとってきっと大切な道になるだろうと改めて感じたと同時に、一つの絵本が頭によぎりました。

建築家 田中敏溥さんの絵本「向こう三軒両隣り」です。ご存じの方も多いと思います。

この本は、自分の家と、隣り近所の家、向こう三軒両隣りのさわやかな暮らしと美しい街をつくるためのお話です。本の中で「道」について綴っているお話があります。
1950年代、道は砂利敷きだった時代。道は学校から帰った子ども達の遊び場であり、暮らしを支える場でした。それが高度経済成長期に入り、クルマが主役の道となり、道で遊ぶ子どもが消え、思いやりも消え、家の形も変わっていきました。そんなことが書き綴られています。

私も、小さい頃は祖母の家の隣の長屋で育ちました。近くに公園もなかったので、いつも家の前の道路で兄と遊んでいたのを覚えています。私は母や祖母に怒られると、隣でお布団屋さんをしていたおばさんの家に逃げ込んでいました。布団屋さんのおばさんは、私が来るといつも新聞をクルクルと丸めて、その上にお布団に入れるワタを載せて「はい、ソフトクリーム」って私に渡してくれていました。26歳になった今でも、そのソフトクリームが嬉しかったのを覚えています。
こういう関係が向こう三軒両隣りなのかなぁ。と考えさせられる絵本です。

今はネットもどんどん普及し、人に会ったり直接話したりする機会が減り、親としか話したことがない子どもも沢山いるんじゃないかと思います。私たちがつくる街は、そういう街にしてはいけない、気兼ねなく子どもがご近所さんとお話できて、家でゲームするのではなく外で伸び伸びと遊べる街。それが新農住コミュニティ野火止台なのだろと改めて感じます。

ぜひ、一度読んでみてください。…が、この本、今はすでに絶版中だそうです。ご希望の方はお声がけ、お問い合わせください。

先週末、練馬区の渋谷園芸さんに足を運んだら、敷地内に圧倒されるほど大きな木がありました。木造ドミノ研究会で「まちには変わるものと変わらないものが必要」と学びました。確かに自分と一緒に成長し、ずっと見てきた変わらないものを、次の世代に伝えることができたら幸せだなぁと思います。

もうそろそろコブシの花が咲く頃でしょうか。
7年ほど前に、とある人に教えてもらった所沢にあるとっても大きくて立派なコブシの木を見に行く季節です。畑の真ん中にポツンと立っているコブシ木が白い花を満開に咲かせている風景を見て「春が来た」と感じます。そんな木が自分の家から見えたらもっと素敵ですね。
我が家の庭も、植栽計画を練ろうと思います。

 

記:やまぐち

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